※2009 鳥取県市町村アグリガイド・琴浦町を参照
大山山麓の肥沃な大地は、私たちの食卓を彩る多種多様な農畜産物のゆりかご。その美しい生命の舞台を町域に含む琴浦町は、梨やトマトなどの農産物はもちろん、乳製品や食肉といった畜産品も豊富な「食材の宝箱」だ。
- 人 口19,456人(H21)
- 農業就業人口 2,761人(H17)
- 面 積13,990ha(H21)
- 経営耕地面積 2,199ha(H17)
- 特産品 梨、トマト、畜産物ほか
まちの環境と農業
温暖で寒暖差の大きい気温
年間の平均気温は15℃前後と比較的温暖だが、降水量は年間平均約1800㎜と多い。冬期の寒さ、昼夜の温度差の大きさなど農産物栽培に適した環境がある
地 勢
南から北へ山地、平野、海岸
船上山など南部の大山山系の山地が北に向かって緩やかとなり、南北に流れる河川流域を中心に平野が開ける。日本海に面する沿岸には漁港・赤碕港がある
農 業
盛んな畜産業が特徴
ブロイラー、生乳、肉用牛といった畜産業が盛んなのが特徴。梨、トマトなど農産物の栽培も多く、農業産出額約96億円(平成18年)は県内第2位を誇る
主な農産物
加工品も人気のミニトマト
琴浦町西部の旧赤碕町内ではミニトマトの栽培が盛ん。約20年前、すいかのハウス栽培の裏作として始まった。まろやかな旨みが好評だが、町内加工グループによる規格外品を使ったケチャップやジュースなども人気商品。大玉や加工用トマトとは一味違った強い甘みが特徴で、ニンニクやタマネギも入って口当たりも抜群。地元の直売所では売り切れることも。
生乳・肉用牛
輝く銘柄「白バラ」「東伯」
琴浦町東部の旧東伯町は県内畜産業のメッカともいえる地域。特に生乳では、県内酪農家で組織する「大山乳業農協」の工場で「白バラ」ブランドの各種製品が製造され、長年親しまれてきた。また、鳥取和牛の地域銘柄の一つ「東伯和牛」は、牛の等級で最高ランクの「A5」に格付けされる黒毛牛。豊かな風味が自慢の超優良種だ。